「あっしにはかかわりのねぇことでござんす」
木枯し紋次郎 ― 笹沢左保
笹沢左保が生み出した最も有名な決め台詞と言えば、代表作『木枯し紋次郎』のキャッチフレーズ
笹沢左保が生み出した最も有名な決め台詞と言えば、代表作『木枯し紋次郎』のキャッチフレーズ
推理小説、サスペンス、時代小説をはじめ、エッセイや歴史書など幅広いジャンルを手がけた笹沢左保。独自の世界観で多くの読者を魅了し、その生涯に著した作品は380冊近く。
時は移れども、無情の風がやまぬ限り、五寸の楊枝は今日も咽び泣く。男と女、大人と子供、違いは数あれど、悪は悪。人の倫を踏み外したら、ただ斬るのみ。あっしが変わったわけでなく、世の中がおかしくなっただけじゃないですか…。百の道標を越えた大人気シリーズ最新傑作。
世間で渡世人・木枯し紋次郎が死んだと言われてはや5年。だが、紋次郎は木曽の山中で木こりとして生きていた。ある日紋次郎は親方から、渡世人の息子の小平次を連れ戻して欲しいと頼まれる。小平次は現在貸元・木崎の五郎蔵の身内となって悪事に荷担していた。紋次郎は堅気の自分には関係ないと言いながら、世話になった親方に仁義を通すため、再び渡世の道へ戻ってゆく。
廻船問屋主人・作右衛門は、13年にわたって消えた娘の行方を探している。偶然、那須の山道で紋次郎とともに人さらいの手から女を救った作右衛門は、その後、大谷寺で実娘と再会するのだが。歳月の無情な流れを浮き彫りにする「かどわかし」。中仙道中で二人の雲水の目に映った渡世人の姿を活写する「峠だけで見た男」など、お馴染みの長脇差が、諸街道でますます冴える全六編。
珊瑚珠を奪い赤城山中に逃げこんだ極悪人と、盗みに入った息子を殺して出奔した大店の主人。同じ日に二人の人殺しに出会った紋次郎が、その長脇差で各々の運命を決める表題作「同じく人殺し」。さらには、子供の頃に握り飯をくれた女を捜す男の手助けをする「仏前の握り飯」など、他人とかかわりを持たないはずの紋次郎が、期せずして街道の人々の人生を変えていくシリーズ第2弾。
直心影流の達人で武家崩れの渡世人、峠花の小文太は、行方不明の妹が木枯し紋次郎のため女郎に売られたと聞く。しかもようやく5年ぶりに再会したその妹は、死の床にあった。小文太は、紋次郎を斬り刻むことを誓う。木曽路の峠を血に染めて、遺恨の剣が紋次郎を追う。最強のライバル登場、紋次郎危うし。
上州新田郡の貧しい農家に生まれた紋次郎は、10歳のときに故郷を捨て、その後一家は離散したという天涯孤独の身。いつしか無宿渡世の世界に足を踏み入れ、長楊枝をくわえてあてどのない旅を続けている。何事にも関わりを避ける紋次郎だが、行く先々で事件に関わることになる。