
笹沢左保の短篇ミステリー集『白い悲鳴』が、新装版として、祥伝社・祥伝社文庫から2019年2月14日に発売されました。
陸進不動産の金庫から七百万円が忽然と消え、経理課の酒巻伸次と御木本平吉が責任を問われて解雇されます。金庫から現金を持ち出すことができたのは、酒巻を含む経理課の六人だけ。身に覚えのない酒巻は、自ら真犯人を突き止めようと動き始めます。巧妙な罠を仕掛けることで、事件の裏に隠された意外な真相を浮かび上がらせていきます。
表題作「白い悲鳴」のほか、兄の死に疑問を抱いた男が真相を追う「落日に吼える」、偶然の出会いから危険な男女関係へと発展していく「倦怠の海」、ホテル経営者の娘が起こした事件をめぐり、目撃者の不可解な態度に翻弄される「拒絶の影」を収録。
殺人、愛憎、裏切り、復讐。一見すると単純に見える事件の裏側に、人間の欲望や執着、哀しみが複雑に絡み合います。登場人物たちの心理を巧みに描きながら、読者の予想を鮮やかに裏切る展開へと導いていく、笹沢左保の短篇ミステリーの魅力を凝縮した一冊です。
『白い悲鳴〈新装版〉』
著者:笹沢左保
出版社:祥伝社
レーベル:祥伝社文庫
発売日:2019年2月14日
ISBN:978-4-396-34501-3
価格:693円(税込)
サイズ:文庫
