
笹沢左保の長篇ミステリー『金曜日の女』が、新装版として、祥伝社・祥伝社文庫から2018年10月12日に発売されました。
就職もせず、目的もなく日々を過ごしていた波多野卓也は、ある日、旧友・岸部桜子の家を訪ねます。そこで卓也が目にしたのは、桜子とその弟が愛し合うという、あまりにも異様な光景でした。数日後、再び桜子の家を訪れた卓也を待っていたのは、二人の血まみれの死体でした。
事件の衝撃から逃れられないまま、卓也は事件の鍵を握る謎の美女・鬼頭美千子と接触します。ところが、美千子と関わりを持つようになってから、周囲では次々と不可解な殺人事件が起こり始めます。さらに「一緒にいたら、やがて殺される」と語る女の存在も浮かび上がり、卓也自身も事件の渦中へと引き込まれていきます。
愛欲、近親相姦、親子の確執、そして殺意。登場人物たちの歪んだ人間関係が複雑に絡み合うなか、卓也は事件の真相を追いながら、思いもよらない人物たちの本性を知ることになります。果たして、桜子姉弟を殺したのは誰なのか。そして「金曜日の女」と呼ばれる女性には、どのような秘密が隠されているのか。
男女の愛憎と人間の欲望を大胆に描きながら、物語の終盤で鮮やかな反転を見せる長篇ミステリー。衝撃的な設定と複雑な人間関係、そして予想を覆すどんでん返しが魅力の、笹沢左保ならではの異色ミステリーです。
『金曜日の女〈新装版〉』
著者:笹沢左保
出版社:祥伝社
レーベル:祥伝社文庫
発売日:2018年10月12日
ISBN:978-4-396-34471-9
価格:814円(税込)
サイズ:文庫
