
笹沢左保のヒューマン・サスペンス『その朝お前は何を見たか』が、新装版として徳間書店・徳間文庫から2019年11月8日に発売されました。
休日になると、息子の友彦を連れて調布飛行場へ出かけ、飛行機を眺めながら過ごしている三井田久志。かつてはジェット旅客機のパイロットでしたが、ある事情によって操縦席を離れ、現在は長距離トラックの運転手として暮らしています。そんな久志の平穏な日常は、ある日、ラジオから流れてきた一本のニュースによって突然崩れ去ります。
関西で発生した女子大生誘拐事件。その犯人の声を聞いた久志は、思わず耳を疑います。声の主は、息子を置き去りにしたまま、突然姿を消した妻だったのです。妻はなぜ失踪したのか。そして、なぜ誘拐事件の犯人として現れたのか。久志は幼い友彦を隣人に預け、妻の行方を追うために動き始めます。
妻を捜す中で、久志はこれまで知らなかった妻の過去と、自分たち夫婦の間に隠されていた真実に向き合うことになります。妻の失踪と女子大生誘拐事件は偶然なのか、それとも過去から続く何らかの因縁によって結びついているのか。追跡を続ける久志の前に、次々と新たな事実が浮かび上がっていきます。
「誘拐の声」「追跡の眼」「暗黒の血」「着陸の顔」の四章で構成され、ひとりの男が失踪した妻を追う姿を軸に、家族の愛情や夫婦の秘密、そして人間の心の奥底にある感情を描いた長篇サスペンス。事件の謎だけでなく、最後に待ち受ける人間ドラマにも心を揺さぶられる、笹沢左保ならではのヒューマン・サスペンスです。
『その朝お前は何を見たか〈新装版〉』
著者:笹沢左保
出版社:徳間書店
レーベル:徳間文庫
発売日:2019年11月8日
ISBN:978-4-19-894513-8
価格:748円(税込)
サイズ:文庫
