異常者発売

異常者

笹沢左保の長篇ミステリー『異常者』が、祥伝社・祥伝社文庫から2019年9月12日に発売されました。

弁護士・波多野丈二は、妻を亡くした命日に、今度は最愛の妹まで失うことになります。妹は、世間を震撼させていた連続猟奇殺人事件の第五の犠牲者でした。これまでの被害者たちには、遺体の局部に異物が挿入され、顔や胸には赤い塗料が吹きつけられるという共通した異様な特徴が残されていました。

妹の死をきっかけに事件を調べ始めた波多野は、亡き妻と妹、そしてこれまでの被害女性たちの間に、ある共通点が存在することに気づきます。それは偶然とは思えないほど奇妙なつながりでした。警察の捜査とは別に、自ら事件の真相を追い始めた波多野。しかし、彼が謎に近づくたび、犯人はまるで波多野の動きを嘲笑うかのように、新たな殺人を重ねていきます。

第五の殺人に続いて、第六、第七の犠牲者まで生まれ、事件はさらに凶悪な様相を呈していきます。なぜ犯人は、同じような手口を繰り返すのか。そして、波多野の妻と妹、そして被害女性たちを結びつけるものとは何なのか――。捜査が進むにつれて、事件の背後に潜む歪んだ愛情と執着が次第に浮かび上がってきます。

連続猟奇殺人を軸に、愛することと憎むことの境界、人間の心に潜む執着と狂気を描いた長篇ミステリー。事件の異様さだけでなく、その根底にある「愛」の歪みを追究した、笹沢左保ならではの人間心理に迫る一作です。

『異常者』
著者:笹沢左保
出版社:祥伝社
レーベル:祥伝社文庫
発売日:2019年9月12日
ISBN:978-4-396-34562-4
価格:968円(税込)
サイズ:文庫

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