流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選発売

流れ舟は帰らず木枯し紋次郎ミステリ傑作

笹沢左保の木枯し紋次郎シリーズから、ミステリとしての魅力に焦点を当てて選りすぐった『流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選』が、末國善己の編纂により、東京創元社・創元推理文庫から2018年1月31日に刊行されました。

三度笠に長い楊枝をくわえ、無宿渡世の旅を続ける木枯し紋次郎。人との関わりを避け、自分の腕だけを頼りに生きる孤独な旅人ですが、旅先で事件に巻き込まれるたびに、鋭い観察力と推理力を発揮します。本書では、時代小説としての面白さだけでなく、謎解きや意外な真相を楽しめる作品が選ばれています。

収録作の「赦免花は散った」では、兄弟分の身代わりとなって島送りにされた紋次郎が、ある噂をきっかけに島抜けを決意し、事件の真相を追います。表題作「流れ舟は帰らず」では、凶漢に襲われ瀕死となった老商人から、家出した息子を捜してほしいと頼まれた紋次郎が、息子の行方を追ううちに、事件の背後に隠された不正へとたどり着きます。

このほか、宿場から逃げ出した女郎たちとの逃避行を描く「笛が流れた雁坂峠」、女性たちの間に潜む秘密を紐解く「女人講の闇を裂く」、大江戸を舞台にした「大江戸の夜を走れ」など、全10編を収録。紋次郎が旅先で遭遇する事件には、殺人や失踪、裏切り、隠された人間関係など、さまざまな謎が仕掛けられています。

孤独を貫く無宿の旅人でありながら、事件に直面すると鋭い推理を見せる木枯し紋次郎。そのハードボイルドな人物像と、本格ミステリさながらの巧妙な謎解きが融合した、シリーズの異色の魅力を堪能できる傑作選です。

『流れ舟は帰らず 木枯し紋次郎ミステリ傑作選』
著者:笹沢左保
編者:末國善己
出版社:東京創元社
レーベル:創元推理文庫
発売日:2018年1月31日
ISBN:978-4-488-48511-5
価格:1,430円(税込)
サイズ:文庫

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